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青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。
「歯が抜けたまま放置するのってどうなんですか?」
先日美容院に行った時に聞かれました。
「良くないよ〜」が答えです。
虫歯になったり、歯周病になったり、永久歯の種がなくて生えてこないなどの理由で歯が無い場所があってもご本人的に特に不都合がなければ放置している方を目にすることがあります。
でも、そのまま放置してしまうと、
「他の歯に影響が出ます」
隣の歯が移動して理傾いたり、噛み合う歯が伸びてきてしまって歯並びが悪くなります。
抜けてしまった歯の分まで健康な歯に余計な負荷がかかるため、健康な歯が脆くなってしまいます。
「顎への影響が出ます」
歯が無い部分のフォローを健康な歯がするので噛み合わせが悪くなり、変な力が加わったりするので顎にも負担が出て顎関節症を引き起こすことがあります。
「発音への影響が出ます」
歯と歯の間の隙間は健康な歯並びだとあまり感じることはありませんが、空気の通り道になっているので空気の通りもちの幅が大きくなることで発音がしずらくなります。
「見た目が変わります」
口を大きく開けて笑うと見えてしまいます。特にコロナ禍のマスク生活期にはマスクを外した時にどうしても口元に注目が集まるので見た目が良くありません。
また噛む力のバランスが悪くなるのでお顔の筋力低下につながります。頬が下がったり、お顔のたるみやシワが増え老け顔になってしまうことがあります。
「生活への影響」
硬いものや大きいものが食べづらくなり、柔らかいものを好んで食べるようになります。
そのため脳への刺激が減少し記憶力の低下などが見られるようになります。
歯が、無いことのリスクってそんなにあるの?とお驚かれた方も多いかとお思います。
口は身体の入り口です。ただ鼻や耳のように毛がないのでお口を閉じて鼻呼吸が正常にできないと感染症に罹りやすくなります。
鼻呼吸を整えるためには、お口の周りの筋肉を鍛え、無意識の時も口を閉じて鼻で呼吸をすることが大事になります。口を閉じるためにはお顔の筋力の低下は避けなくてはなりません。そのためには歯がきちんと生えそろっていることこそが大事なポイントとなります。
また、最近の保険診療の法律改正で、銀歯ではなく白い歯を選択する条件に奥歯の7番目の歯が4本生えそろっていることが条件になっています。
歯が無いと、健康面でも保険診療の条件面でもご自身にとって不利益なことが沢山ありますので歯を大事にして頂ければ幸いです。