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青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。
皆さんは、日常的に何を飲んでいるか意識されていますでしょうか?
今回は飲み物の歯の影響についてお話します。
私は、歯科医療従事者なのでどうしても着色しないものや、糖分、油分の入っていないものを選択してしまう癖がありお水や白湯を選択します。
もちろん、大好きな紅茶やコーヒーお酒など色々嗜むので、いつもお水や白湯ばかり飲んでいるわけではありませんが…。
ただ、紅茶、緑茶などにはタンニンなどのポリフェノールが含まれており、それが歯の着色の原因となります。
そして歯の表面にはペリクルというたんぱく質で構成されている膜があり、お茶を飲むと、お茶に含まれるポリフェノールがペリクルに付着します。 それらが結合することで、着色汚れとなってしまうのです。
さらに、コーヒーはその黒さから色がそのまま付着して色がつくとお考えの方が大多数です。
ですがコーヒーは、コーヒーに多く含まれるポリフェノールが、歯の表面のペリクル(歯の表面を覆うタンパク質で、歯のエナメル質を守る役割を担い、歯の再生を促す作用があります。)と結びつくことで歯の黄ばみが発生するのです。
この着色汚れは“ステイン”と呼ばれており、ステインになってしまうと、口をゆすぐ程度では汚れが落ちないため、汚れは残りやすくなってしまいます。
そして、ビジネスの場に潤滑油としても利用価値の高い「ワイン」。
ワインは数ある飲料の中でも「酸」によって歯質が薄くなっている状態「酸蝕症」のリスク因子上位に挙がってくる飲み物です。
コーラやサイダーなどの炭酸飲料を飲むと「歯が溶ける」ということは、感覚的に理解されている方が多いので、歯を賛成の飲料水に長く浸しておくと、歯は溶けてしまいます。
参考までにコーラはp Hは2.0、また、柑橘系のジュース、野菜ジュース、お酢の入った健康ジュースも同様に健康に良かれと飲んでいらっしゃく方が多いのですが歯には注意は必要です。
スポーツ飲料にあたっては、激しい運動の時や風邪、発熱などの時に飲用される方が多いのですがこちらも歯にとってはp H3.5と歯にとっては酸蝕症にとってかなりリスキーです。
では、ワインはどれくらいかというと甘口、辛口にもよりますがp H2.5〜3.0。
胃液のp Hが2.0程度であることを考えるとかなり酸性度が高いことがわかっていただけると思います。
酸性度が高い飲み物をよく飲んでいると、酸蝕症によってはのエナメル質が削られ歯に色がつきやすくなります。
ただ、簡単に歯が溶けるわけではありません。なぜならば「唾液」が酸性に傾いた状態を中性に戻してくれるからです。
しかし、「唾液の質」が良くないと、酸性を中性に戻すことが難しくなるため、「唾液の質の管理」は重要だと言えるのです。
1年に1回程度、唾液の質を調べてあなたの大切な歯を守りましょう