明けましておめでとうございます。
青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

「セレック」ってなに？

「セレックやりたいんですけど…」とのお問い合わせをいただきました。
最近はSNSが物凄いスピードで普及しているので歯科医療従事者である私たちが、『おっ！』と感じるお問い合わせをいただくことがございます。
今回お問い合わせいただきました患者様のおっしゃる「セレック」とは人工のセラミックの歯を削り出す機械の名称です。
つまり患者さんが私たちに問い合わせいただいた「セレックやりたいんです」というご質問は、歯を白くしたいという希望をお持ちだということになります。

そして、私たちが思わず「おっ！」と思ったのはそんなマニアックな機械の名前をどうやって調べたんだろう？すごーい！に対する『おっ！』です。
最近まで自分の歯がダメになってしまうと型取りをして、技工士さんに依頼して人工の歯を作ってもらうというのが主流な治療方法でした。
しかし近年は、機械の進化により3Dカメラでお口の中の撮影を行い、セラミックのブロックを削り出して人工的な歯を制作することができます。
そしてそれが院内でできてしまうという時代になったのです。

治療中の嘔吐反射も3Dカメラ撮影＆型取りで解決！

私自身、嘔吐反射が悩みでした。
以前は型取りって言われたら担当してくれるスタッフは勝手を知っているベテランさんで、何回も深呼吸をして呼吸を整えてスタッフに横に立ってもらい呼吸を合わせ方が固まるまで待つ。
苦しいし歯科治療で一番嫌いでした（笑）
ですから私のように「型取りなんて正直、超無理」とお悩みの方にはもってこいの機械です。

なぜなら、少し大きめでは有りますが3Dカメラで撮影を行なって制作するため嘔吐反射が起こりそうになったら一旦撮影を停止することが叶います。
ですから嘔吐反射が悩みの私のような患者さんにとってはそれを聞いただけで気持ちが軽くなり、苦手意識から解放されたので本当に良い機械だと思いました。
さらに当院ではセレックの機械を自医院に持っていますので、基本的に当日撮影したらその日のうちに歯ができてきますので1日で治療が終わります。（本数や症例により日数をいただく場合がございますので事前にお問い合わせください。）

いわゆるワンデーですのでお時間に制約のある方はご検討ください。
また、セレックで作る人工歯は1つのセラミックブロックから1本の歯を削り出すの構造です。
技工士さんが作るセラミックの歯はセラミックを少しずつ盛っていく構造になっています。
そのためセレックで作った歯の方がほんの少しだけ少し強度が強いです。（症例によってはセレックでの対応対象外の場合がございますのでご了承ください。）

ですが、お口の中で比較してみた感じは両者とも甲乙つけがたくセレックで作った歯がめちゃくちゃ強い！技工士さんに作ってもらった方がなんか柔らかいかも？なんていう差は感じられません。
歯を白くしたい！とのご希望があっても嘔吐反射がネックというお悩みのお持ちの方、ぜひセレックで白い歯を作ってみませんか？

ミドリデンタルクリニック　工藤瑞恵