青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。

今日いらした患者さんの歯に「中心結節」を見つけました。

決して珍しい異常形態ではないのですが、歯科医療従事者でない限り聞き覚えがある方はいないと思いましたのでお話ししたいと思います。

歯の中心に突起？「中心結節」とは

「中心結節」とは大人の歯の中心から数えて4番目の歯、5番目の歯に出現します。

年齢はだいたい10歳から、1〜4％の確率で出現します。

見た目は、歯の中心部にプッチンプリンの「プッチン」の突起と例えるのが一番わかりやすいと思っています。

色は、歯と同じ象牙色ですから、意識していないと周りの歯が欠けてしまってできたものかな？と見落としがちです。

「中心結節」は、歯にとって特に心配な異常形態ではないのですが、気づかずに、日常生活を送っていて、プッチンプリンのプッチンと同じように万が一にも「プッチン」としてしまうと大変な痛みを伴う原因となるのでご留意いただきたいと思います。

「中心結節」は大体歯の噛む面の真ん中に出現します。プッチンプリンをプッチンするところの突起のようになっています。

付け爪につけるキラキラストーンくらいの小さな突起です。周りには何もない状態で存在しています。

割れてしまう前に早めの治療を！

この結節の存在自体はなんら悪いものではなく問題はありません。ですが、形態的に割れやすいこと、すり減りやすいことが問題なのです。

なぜなら中心結節の難点は、結節内に歯の神経があることです。そのため折れると神経が露出し思いもよらなかった歯に痛みが発生してしまいます。

ですから、自身の歯をよーく観察してみてください。

もしかしたらあなたのお口の中にもあれ？もしかしてこれが「中心結節」かな？と思われる突起があるかもしれません。

気になる、「プッチン」らしき物があなたの歯にあった場合は、「中心結節」が割れるのを未然に防ぐために「プッチン」の周りを早めに保護することをお勧めしています。

そして急に「中心結節」が折れて痛みが発生しないように、中心結節の周りを歯科医院にて保護する治療を行い、保護をした部分がすり減っていたり、取れてしまっていないか定期的に見せにいらしてください。

中心結節は、お食事をしている時、グッと歯に力がかかった時、無意識に歯軋りなどをした時に折れる事が多いです。

ご自身お歯をよーく観察してあれ？もしかしてこれかな？と思ったら「プッチン」となってしまう前に早めに歯科医院を受診しましょう！