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青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。
こんにちは。先日ある雑誌を読んでいたら、象の歯の生え変わりは一生のうちで6回という記事を目にしました。
ゾウは陸上で最も体が大きいだけでなく寿命も哺乳類の中で最も長いと言われています。
その寿命は約70年と言われております。
日本国内では井の頭自然文化園にいたゾウはな子で2016年5月26日に69歳で亡くなったと発表されました。
寿命は人間とそんなに変わりありません。
人間の歯の生え変わりは100年の間にたった2回なのに対して、ゾウは6回もあるんだ!びっくりしちゃいました。
また、人間の歯は32本であるのに対して、ゾウの本数は全部で4本です。
その1本の歯はそれぞれ大きく3〜5kgほどもあり、ワラジのような形の草をすりつぶすための大きな臼歯(きゅうし)です。
ゾウは一日に硬い木を沢山食べるので大きくて表面がギザギザした丈夫な歯を持っています。時にはトゲだらけで太い木の幹を食べることもあるのでどんなに丈夫な歯でもしだいにすり減っていってしまいます。そうするとゾウの歯は新しく生え変わるのだそうです。
人間の場合は、乳歯が生えてから数年後に乳歯の下から永久歯が生えてきます。
かたやゾウはすり減った時にその下から新しい歯が生えてくるのです。
ゾウは歯がすり減ったことで歯の生え変わりを6回迎え、その生え変わりの終了と共に寿命を終えます。寿命は60歳から80歳と言われています。それは歯がすり減り、十分に餌を食べれなくなってしまうために寿命を迎えます。
動物園などの飼育下では、ゾウの葉がほとんどなくなってしまうと特別に細かくすりつぶした餌を与えるのだそうです。日本で最長寿のゾウはな子もそうして食事を取っていたそうです。
人間は、医療の技術を持っているためゾウのように何度も生え変わる歯を持っていなくとも虫歯になったりして歯を失っても歯を補うことができるため、食事を摂り続けることが可能です。
ですが、歯がない状況を放置すると他の健康な歯に悪影響を及ぼし、身体の不調、歪みなどを引き起こします。
また、食べたいものが思うように食べれないという状況を招いてしまうことでストレスが掛かる生活を送ることになってしまいます。
たかが一本の歯で大袈裟な話に聞こえるかもしれませんが、人間以外の動物はたかが1本の歯が命に関わっています。
人間も技術を持っていなければ同じ。
健康で過ごしていきたいとお考えであれば、歯のメンテナンスは必須だと認識いただけたら幸いです。