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青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。
お子さんの矯正相談がありました。上下左右の5番目の歯がすべて先天性欠損により歯がない状態。12歳から15歳に生えるとされる7番の奥歯がまだ生えていないとのこと。
8番の親知らずが生えてきたら万が一横に倒れていても歯を矯正によって縦にして5先天性欠損部分5番をカバーするため678番目の歯を使えるかどうか?
とのご質問でした。
回答としては「できなくはない」です。できるけど、非常に困難な治療です。
そして横になって生えている親知らずを縦向きにする矯正治療は本人負担が非常に多い治療になります。
矯正治療には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などの治療方法があります。当院は主にマウスピース矯正を主流に患者さんへご提案しております。
お問い合わせをいただきました患者さんの口腔内を見ていないので一般的なお話になりますが、親知らずが横に生えていたとして縦にするのにはマウスピース矯正治療と並行してアンカーを埋込みしたり、ボタンをつけてゴム掛けしたりします。
そのためマウスピース矯正においても痛みが発生してしまいます。
また今回のお問い合わせは上下左右4本の歯についてでございますので、治療は患者さんにとって大きな負担を強いることになります。
ただ矯正治療というものはお口全体を見て診断し歯並びの方法を検討していくものです。
5番目の歯が選定性けっそによって全て無かったとしても叢生(乱杭歯)ガタガタ・でこぼこの歯並びで犬歯が飛び出している「八重歯」、歯が捻じれている「捻転」も素性に分類されますがそのような歯並びの場合、矯正治療に抜歯を要する場合がありその抜歯箇所に5番目の歯が近ければ一般的には抜歯を要する治療なのに対して元々歯がないのできれいに並べる方法のご提案ができる可能性があります。
患者さんは目に見える部分の歯によって歯並び矯正を想像してくる方が多いのですが、歯には根っこがあるため、目に見える部分の歯だけで治療は行えないのが矯正治療です。
お問い合わせいただきました患者さんは、親御さんからのお問い合わせではっきりしたご年齢がわかりませんが12歳から15歳以下のお子さんだと推測されます。
お子さんの矯正治療に関しましては、成長に伴った矯正治療が必要となるためできるだけ早い段階で歯科医院へいらしていただきご相談を承りたいとお話ししました。
同じようなお悩みをお持ちの患者さんがいらっしゃいましたらまずはご相談にいらしていただきましてご自身の口腔内の診査を受けて治療についてご検討いただく時間の余裕を持って矯正治療をスタートしていただけたら幸いです。