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青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。
お口の口腔機能について実は生まれた時から経過観察が必要だということをご存知でしょうか?
アメリカでは当然のこととして議論されていますが日本では「予防歯科」ということすら最近やっと浸透してきた状態のため口腔機能ってそんなに大事なの?とお考えの方も多いいと思います。
口腔機能を考えていく場合、新生児0歳のうちから正常な呼吸や嚥下を身につけることが必須です。不正常な呼吸=口呼吸だからです。
「口呼吸」という言葉はみなさん聞いたことある!とおっしゃる方が多く見られます。
「口呼吸」は、鼻というフィルターを通さずに口から細菌やウイルスがどんどん入ってきます。空気中の菌やウイルスなので歯周病より厄介なのです。
「口呼吸」をしていると扁桃腺と扁桃腺の肥大症であるアデノイドが肥大化しています。扁桃腺と、アデノイドは子供に多い症状で口を半開きにするほか睡眠障害や注意力散漫、記憶力減退、難聴などを引き起こすと言われれています。
また、アデノイドの肥大は睡眠障害や注意力散漫、記憶力減退、難聴などを引き起こすだけでなく、歯並びに影響し、アトピーやアレルギーの原因にもなるのです。
そして、扁桃腺、アデノイドの肥大はや舌根沈下状態、つまり舌の根部が落ち込んで軌道が塞がってしまいイビキや睡眠時無呼吸症候群を引き起こしてしまいます。
「口呼吸」を治すためには口を閉じられるように、口の周りの筋肉を鍛えることは必須ですがそれだけでは足りないのです。
なぜなら睡眠中に交感神経が優位になると呼吸数が増えてしまい口呼吸になってしまうのです。ですから就寝直前の食事を避ける必要があり、口の周りの筋肉を鍛えてさらに食事のタイミングなど生活のリズムを整える必要があります。
さらには栄養面です。お身体の健康は栄養と密接な関係を持っています。もちろん口腔機能も同様です。特に鉄分が照ていないと歯茎の張りが失われ、歯周病が悪化してしまいます。鉄分が不足するということは、ヘモグロビンが足りないと酸素の運搬がうまくいかず酸欠になります。脳や身体が酸欠になるとパフォーマンス能力が低下するためにコストパフォーマンスが悪くなってしまいます。
あとは、ビタミンDが不足すると免疫力が低下するだけでなくエナメル質の形成不全によって歯に歯石が付着しやすくなり、虫歯になりやすくなるのこともあります。
ひとえに口腔機能と言っても、口呼吸を予防するための筋トレ、栄養接種これらを生まれた時から地道に続けることが必須です。
口の中、歯なんて傷んだら治せばいいとお考えであれば早めに意識改善を。そして口腔機能の意識向上を日常的に行なって、全身の健康を守っていただけましたら幸いです。