青森市緑にある歯科医院 [ミドリデンタルクリニック]

〒030-0845青森県青森市緑2-13-14

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矯正治療終了後 後戻り防止のマウスピースをしていたのに 後戻りすることってありますか?

青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。

矯正治療終了後、後戻り防止のマウスピースをしていたのに多少後戻りすることってありますか?と言うご質問をいただきました。

結論から言うと「あります」。

矯正治療が終わって一定期間マウスピースを使用して頂いても、加齢により顎位や口腔周囲筋の状態が変化すれば、後戻りをしてしまう懸念があります。

理由と対応をわかりやすくまとめます。

なぜ後戻りすることがあるのか?

  • 歯周組織と骨のリモデリングは数か月〜数年続くため、特に治療直後は動きやすい(最も変化が起きやすいのは最初の6〜12か月、特に3〜6か月)。 骨のりモデリングとは破骨細胞が古い骨を壊し(骨吸収)、骨芽細胞が新しい骨を作る(骨形成)というサイクルを繰り返すことで骨が常に新しく生まれ変わる過程のことです。

骨のモデリング

  • 保定装置の装着不良(トレーが摩耗・変形してフィットしていない)。

フィットしていないマウスピース

  • 睡眠の時間が平均より短く、規定の使用時間が守れていない。

規定時間を守らずマウスピースを装着する男性

  • 咬合力、歯ぎしり・食いしばり、舌癖や唇の力(筋機能)などの外的要因。

咬合力

  • 親知らずの萌出や歯の移動(とくに前歯の混雑)。

親知らず

  • 可動性(歯のぐらつき)や歯根・歯肉の状態の変化。

歯のぐらつき

やるべきこと(おすすめの対応)

  1. まず担当の矯正医に相談する(トレーを持参してフイット感のチェック摩耗具合をチェックしてもらう)。
  2. 保定装置が合っていない場合は再作製または交換を検討する。
  3. 使用時間が不十分なら指示の再確認

矯正治療が終わったら、歯医者さんとおさらばだ!すっきりした(笑)自由になったぞ!にはなりません。年齢やお身体の変化に伴う後戻りを防ぐためにも矯正治療が終わったら、今度は予防メンテナンスのために歯医者に通うことが、長い治療を乗り越えた患者さんにとってとても重要なのです。