青森市緑にある歯科医院 [ミドリデンタルクリニック]

〒030-0845青森県青森市緑2-13-14

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インプラント?それともノンクラスプデンチャー?

青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。

30代の女性の患者さん初診のご来院でのご相談です。

数年前に奥歯が抜け失ってしまい、虫歯が発症しています。
現在妊娠中。

これまでコロナの影響でマスク生活をしていたため歯を失った場所をさほど気にしていなかったとのことですが、マスク生活が終わり妊娠したことによって歯が無いことが気になるようになったとのことです。

インプラントか?ノンクラスプデンチャーにしようとご来院目的がはっきりしていらっしゃったのですが妊娠中ということもあり口腔内の治療順番に迷いがありました。

ご来院の患者さんは妊娠中期。
インプラントとノンクラスプデンチャーを迷っていらっしゃって、将来家族の前で入れ歯のケアをしている姿を見られたくないとのお話ですが、妊娠中、授乳中だけでもノンクラスプデンチャーにして、その後インプラントを検討したいとのことでした。

そのため、下記の治療計画をお話ししました。

まずは妊娠中期なので虫歯を治療することが可能であること。
虫歯があった場合には出産後に赤ちゃんに虫歯菌を感染させてしまうリスクがあるので出産前に治療を行うことを優先すること。

今回は歯周病はありませんでしたが、これが歯周病だった場合、妊娠中に歯周病が重症化すると早産や低体重児出産のリスクが高まるためまずは歯周病の治療を行うことになったこと。

30代というお若い年齢のため、出産し落ち着いたところで自分の歯と同様に使っていただけるインプラントの治療をお勧めいたしました。

インプラントは手入れが複雑だか、通えるのか?との不安があるとのことでしたが、インプラントの術後メンテナンスはお子さんが生まれるお母様ならお子さんの成長に合わせた予防歯科のためにも歯科に通うことが必須となってまいりますので、一緒に通うことをお勧めいたしました。

ノンクラスプデンチャーはご本人が入れ歯の手入れをしているところを家族に見られたくないとの希望があったこと、妊娠中にノンクラスプデンチャーを使い出産後にインプラントを検討するのであればどちらか一方でいいのではないか?とご提案いたしましたところ、出産後のインプラントに向けて虫歯治療を開始することになりました。

ノンクラスプデンチャーも素晴らしいのですが、やはりインプラントと噛みごたえを比較した場合には自分の歯のような見た目、自分の歯のように扱いが可能で、食事が叶う、インプラントが今回の患者さんにはとても向いていると思いました。

歯の治療は何度も同じ箇所を続けて治療することは非常に難しいので、できるだけ治療回数を減らし、長く使っていただけるものをご提案できるよう心がけております。

さまざまな治療方法をご提案し、患者さんにとってよりいいものを検討いただけましたら幸いです。お気軽にご相談ください。