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青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。
先日、他院さんでの出来事としてお問合せいただきました件が興味深かったので皆さまに共有させていただきたくことにしました。
質問の内容は、小学生のお子さんがお子さんご自身の不注意による転倒をしてしまいました。その際、前歯が1本、三分の一くらいかけてしまったそうです。そのため折れてしまった歯を保存液に入れて1時間後にかかりつけの歯医者さんへ行かれたとのこと。
保存液に入れて持って行ったのに、かかりつけの歯医者さんで折れた部分の歯をそのままつけられないとのことで詰め物で対処していただきました。
保存液につけて持って行ったのになぜ折れた歯をそのままくっつけることができないのか?モヤモヤするとのご相談でした。
保存液が何なのか?気になるところではありますが、残縁ながら保存液に入れたとしても折れてしまった歯はすでに生活反応がないものになってしまっています。
当院であっても、折れた歯をそのままくっつけることはせず、人工的に治療を行い歯を寛解に導く方法を選択します。
折れた時の歯を見ていないので、明言はできません。
もし、歯の折れ方が、超綺麗に折れていたのなら。。。とも考えたりしますが、患者さんが思うようにそのままくっつけるという選択は治療方法として選択しないと思います。
非常に残念ながら折れてしまった歯はすでに生活反応がない「物質」に変化してしまっています。
つまり折れた枝を元の幹にくっつけても栄養の補給はされないことと同様、折れた歯をくっつけるよりも、人工的に綺麗な補綴物で治療をした方が、折れてしまってもなお生活反応のある生きた歯にとって有益であり、その歯を使って食事、会話、食いしばるという動作があるご本人にとって使いやすく、安全性が高くなるので、最善の治療といえます。
親御さんのモヤモヤは多分、いわゆる事故などで手足や指を切り落としてしまった時の外科的なイメージをお持ちだったために発生したものでは無いかと想像されます。
大事なお子さんのことです。そのようなモヤモヤが発生してしまうことも当然かもしれません。
今回の件に関しては、かかりつけ医の先生はとても素晴らしい判断で、対応してくださったと思います。
私たちも日常的にいらっしゃる外傷の患者さんにこのようなモヤモヤを抱えたまま医院を後にしていただくの無いよう気をつけなくては。。。と感じたお問合せでした。
お問い合わせに対する私たちの回答によってモヤモヤが晴れていること、そしてお怪我の早期回復を願っています。
貴重なご質問と気づきをありがとうございました。