青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。
親知らずの抜歯についてお問い合わせいただきました。
状況
- 親知らずが真横に生えていて隣の歯が生えてくるスペースを邪魔しているのはレアケースなのでしょうか?
- 左右、上下の抜歯を勧められ、セカンドオピニオンでも同様の回答だった
- 神経に触れていて親知らずの歯の頭がほとんど出ていないので口腔外科のある病院での抜歯を紹介された。
- 口腔外科の予約が2ヶ月後になっている
- ネットで調べたがヒットしないため治療方法に不安がある。
回答
- 親知らずが真横に生えていて隣の歯が生えてくるスペースを邪魔しているのはレアケースですか?
→患者さんが感じるほどのレアケースではありません。日本人の食生活が欧米化したことで顎の広さが変わったために日本人の進化の関係で歯が並ぶスペースが小さくなっています。
- 左右、上下の抜歯を勧められ、セカンドオピニオンでも同様の回答だった
→親知らずが真っ直ぐに生えていない場合、隣の歯を押す力が働き歯並びへの影響が 出てくきます。また真っ直ぐに生えていない親知らずは歯ブラシがいきとどかなかったりなどのリスクを抱えた鳩の判断をせざるおえません。虫歯や歯周病になるリスクが伴うことなどの理由も重なっており、この患者さんが相談された2件の歯医者さんはいずれも抜歯をお勧めしたものと推測されます。
- 神経に触れていて親知らずの歯の頭がほとんど出ていないので口腔外科のある病院での抜歯を紹介された。
→大学病院の口腔外科は一般歯科と違い全身管理が必要な症例に対応しています。
例えばお問い合わせいただいた患者さんのように真横に埋まった親知らずの抜歯。
顎の骨に深く埋まった歯。顎関節症。口腔がん、嚢胞、外傷。全身疾患(糖尿病・心疾患・抗凝固薬内服などがある患者さんの外科処置です。全身麻酔や静脈鎮静法を用いた手術が可能で、内科や麻酔科と連携した全身管理が特徴です。ご相談いただきました患者さんの親知らずは水平に埋伏しており、さらに神経に触っているため大学 病院への紹介はどの歯医者に行っても同じ結果をお伝えすることになると思われます。
- 口腔外科の予約が2ヶ月後になっている
→現在一般歯科でも多くの患者さんを抱えている歯科医院の予約状況は早くて 10日後のご案内がやっとの状況です。治療内容によっては2週間先、3週間先は珍しくありません。口腔外科さんの肩を持つつもりは毛頭ありませんが、お一人お一人の症状が重く、全身管理が必要な治療を求めている患者さんの対応が2ヶ月先であれば早いご案内かと思われます。
- ネットで調べたがヒットしないため治療方法に不安がある。
→ネットでヒットしないと不安になりますよね。
親知らずの抜歯のみならず、歯科の治療方法には歯の生え方によって様々な方法があり検索してもヒットしないことが多々あります。また、ネットに書いてある情報も患者さんのお口の情報に似ていてもそれぞれ個人差がありますので、似ているというだけで同じ治療方法が適用されるわけではありません。ネット検索でヒットしないと不安になるでしょうが、ヒットしないからといって特殊な治療かも、、、と不安がらず早めに歯科医院へお運びください。1件で診療方針に不安がある場合には当院ではセカンドオピニオンをお勧めしております。