診療時間8:30~12:30/13:30~17:30(木 8:30~12:30 土 8:30~13:30)*休診日:日曜・祝日 tel. 017-777-3232
青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。
先日、スーパーでばったり患者さんにお会いしました。
フランクに話しかけて頂いて嬉しかったです。
こちらから話しかけるのにわかってもらえるかな?ご挨拶してもいいのかな?と悩むのでお声がけいただけると嬉しいです。ありがとうございます。
今回はその際にご質問いただきました話の内容を少しご紹介しますね。
患者さんは、今年10歳の男の子。お声がけいただいたのはそのお子さんのお母さまで先日、お子さんの反対咬合のご相談でご来院いただきました。
この患者さんの場合は、男の子のお子さんなので女の子とは違い成長の段階でお顔が縦に伸びていくことが患者さんの矯正の時期と期間のご提案ポイントになります。
小児矯正になりますので成長に合わせて矯正を行っていきます。
この男の子の患者さんの場合ポイントは、
・これから約2年位、12歳頃までに反対咬合の矯正を行い、将来の歯列矯正に備えたい。
・隙間がなく、上前歯の2番目の歯が出てこれずにいる。
・男の子今回の症例の場合、現在の年齢ではお家の方主導で矯正を行うことが望ましい。
そのため、マウスピース型矯正ではなく、ワイヤー矯正をご提案しました。
当院が、マウスピース矯正をメインでお話ししている歯科医院であるということもあってご来院いただきました患者さんでしたので、マウスピースで矯正を行いたかったのにどうしよう・・・と悩ませてしまったのです。
そしてマウスピース型矯正が歯科矯正の最新の治療方法で、ワイヤー矯正が旧式という風に理解されてしまっていたこと、ワイヤー矯正は激しい運動が禁止と周りから聞いていたため、サッカーチームに所属しているのでサッカーが続けられないのではということがお悩みの原因になっていました。
ワイヤー矯正で激しい運動を控えてほしい理由は、例えば今回のようにサッカーだとお顔にボールが当たってしまい矯正装置が口腔内にあることで怪我のリスクが高くなってしまうことがあります。そのため矯正中に怪我の原因とあります。
そのため怪我の原因になることに関しては控えていただくようご説明しています。例えばサッカーボールがお顔にあたってしまう、選手同士のぶつかり合いそれは誰にも予測できない不測の事態です。
その不測の事態で衝撃を受けてワイヤーが口に刺さってしまうことや、歯が折れてしまうことで矯正の計画が変わること様々なリスクがともないます。そのためそのようなリスクを理解し、ご理解いただければサッカーは続けて頂いても大丈夫だとお話ししましたらリスクを理解できたのでサッカーが続けられるとほっとされていました。私も一つお悩みが解決できて安堵しました。
そしてもう一つのお悩みはご家族は目立たないマウスピース矯正が最新で、最新の治療方法を選択したいと思って矯正相談に行ったけど、当院の担当医師から説明を聞いて、うちの子には先生の提案してくれたワイヤー矯正があっていると思ったけど、最新の矯正方法を選択したいと思ったとのことでした。
治療方法は、患者さんが100人いれば100通りあり、それぞれ異なるオーダーメイドです。
この患者さんの場合は、歯列を整える前に反対咬合の矯正を行う必要があります。そして成長期に幅を持たせながら治療を行うことより、ガッチリ管理して反対咬合の矯正を行うことが最も大事なポイントになります。
ですから、この患者さんの場合は、自己管理型のマウスピース型矯正ではなく、ドクター主体のワイヤー矯正が向いているのです。
ワイヤー矯正は歴史が古く、当院で扱っているマウスピース型矯正インビザラインは1997年アメリカのアライン・テクノロジー社により開発されました。その後1999年よりアメリカで、2001年よりヨーロッパで、日本では2006年より治療が行われるようになりました。
このようにワイヤー矯正に比べて歴史が新しいために、患者さんにとってみたら、ワイヤー矯正は古い治療方法で、マウスピース型矯正は新しく、最新の治療法法だと誤解されがちです。
歯科矯正は海外では歯並びでその人を判断してしまう文化があるため日本の数倍のスピードで改良を繰り返し進化を続けています。
歴史の流れと同様に人類の歯並びも進化しています。
当院では矯正方法においてもマウスピース矯正の良さ、ワイヤー矯正の良さ、患者さんの年齢などを考慮し、患者さんの症状にあった治療方法をご提案しております。
これ聞いてもいい?なんて思わずにざっくばらんに聞いていただけたら幸いです。
勿論スーパーでお声がけいただいても大丈夫です。
よろしくお願いいたします。