青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。

職業柄マスク生活が当たり前ではありますが、プライベートでこんなにも長くマスクをつける生活が続くとは誰も予想していなかったのでは無いでしょうか？

そしてマスクを着けていない人とすれ違うことがない今、マスク着用時の口臭にお悩みの方からのご相談が増えています。

マスク生活で自分の口臭が気になり始めた！

マスクをつけている時の口臭の原因としては、お口の乾燥が考えられます。

マスクをつけていることで息苦しさを感じて無意識に鼻呼吸をするようになっていますが、うまく鼻呼吸ができていないと、マスクの下はお口をぽかんと開いたままにしてしまっていて口腔内の乾燥を招いてしまっています。

また、マスクを外しにくい状況から、水分補給のタイミングを逃してしまうことで、口腔内の乾燥を招いてしまうパターンもあります。

口腔内が乾燥した状態だと、唾液の潤滑が上手くいかず口臭の原因とってしまいます。

そのためマスク下の口腔内の乾燥を防ぐために飴を食べたり、殺菌力の高いマウスウォッシュをお使いの方が多く見受けられます。

ただ、飴は糖分が入っているため、口腔内を酸性に持っていってしまい酸蝕症を招きやすくな理、口腔内の乾燥を助長してしまいます。

殺菌力の高いマウスウォッシュは、界面活性剤などの分量が多いため、使った直後はさっぱりした感じを受けますが、実際は口腔内をさらに乾燥しやすいような原因を作ってしまうため危険です。

さらに、新型コロナの感染予防の影響でマスクをしたまま、大きな声を発したりお口元の表情を意識することが減ったためにお口の周りの筋肉が衰えお口が空いたままになってしまうのも原因の一つと考えられます。

口臭の原因は？

口臭の9割は、口の中から発生します。

鼻、気管支、肺なども原因になることはありますが、口臭のほとんどは口の中の問題なのです。

お口の中は、ほとんど粘膜でできています。

この粘膜を構成する細胞は、常に新しいものができては古いものと入れ替わっていきます。不要になり剥がれ落ちた古い細胞はタンパク質を含んでいて、口の中にいる細菌にとっては格好のエサとなります。

そのため、口腔内が乾燥するとニオイを発生します。

本来、人間が自分の口臭を鼻で感じることは非常に難しいのです。

平常時に口臭にお悩みを抱えてご相談にいらっしゃる方の3/2が「他人の仕草」「身近な人の指摘」によるものです。

ですが、今はコロナ禍でマスクを着けて口と鼻が密閉された状況が作り出されたことによって、ご自分の鼻でにおいを感じることになったため、これまで口臭を感じなかったのに、急に口のニオイが気になってしまうという現象が発生し口臭に悩んでしまうのです。

マスク下の口臭にお悩みの際は、まずは乾燥を防ぐためにお水を多く摂るように心がけましょう。

また、お口元の乾燥を防ぐために、歯磨き粉やマウスウォッシュの成分を確認して見てください。