診療時間8:30~12:30/13:30~17:30(木 8:30~12:30 土 8:30~13:30)*休診日:日曜・祝日 tel. 017-777-3232
青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。
当院のInstagramを見てくださっている方はご存知かもしれません。
ミドリは昨年の年末からおめでたラッシュ!今もそのラッシュは続いています。
そんな状況なのでつわりが激しいスタッフ、なんとか乗り越えられちゃうスタッフと症状は様々ですが、今回はつわりがひどくて歯磨きができないで悩んでいらっしゃる妊婦さんへ向けて対象方法をお伝えしたいと思います。
まずはタイミングですが、寝起きは必須です。
なぜなら、朝目覚めた時の口腔内の菌の繁殖率はう◯ちと同じレベルだからです。
ですから辛い状況の中でもその菌を体内に取り込まないために朝目覚めたらまず歯磨きを心がけてください。
歯磨きがどうしても難しい場合は、歯磨き粉を付けずにブラッシングしていただくか、洗口液でうがい、どうしてもキツければお水でうがいだけでも結構です。
歯磨き粉や洗口液は低刺激、低発泡・無香料のものをお選びいただけるといいのですが無理してつけることはありません。
界面活性剤の入っていないものをお選びください。スクラブが入っているものもつわりのせいで弱っていることが考えられる歯茎には歯茎ポケットにスクラブが入り込んで歯茎のストレスを助長する可能性がありますのであまりお勧めしません。
当院で扱っている商品の中で歯磨き粉ならば、ハーブの香りの「ブレスクラブ」や、液体歯磨き剤の「ペリオバスターN」、ジェルタイプの「ペリオバスタージェルタイプ」、柑橘系の味がする「オラコンティ」、「ブレスコントロールジェル」、「リフレッシュスター」がお勧めです。
洗口液はノンアルコールのもの、当院の商品だと「オラコンティ」、「プロフレッシュ クリニカルリンス」、「セラブレス」などのシリーズがお勧めです。
ママさん雑誌によく載っている「コ◯クール」刺激が少なくていいのですが、歯茎が腫れていて痛いなど特別な症状がある方用のお薬みたいな商品なので、歯科医師が「病気」と判断していない場合はお勧めしていません。
お口の中に歯茎の腫れなどの症状が出てしまっていればその症状に合わせてご提案できますので担当スタッフにご相談くださいね。
さて、歯ブラシですが、先にもお話しした通り妊娠中のお口の中はいつも以上にデリケートです。
柔らかめのブラシのものをお勧めします。
つわりで歯茎が腫れやすかったりするのであまりブラシが硬いものでゴシゴシすると擦り傷にたわしでギュッギュとしているかのような現象になって刺激が強すぎてさらに症状を悪化する可能性があるからです。
そして大事なのがヘッドが小さいもの、イメージ的には子供用の歯ブラシくらいの大きさもしくは横幅が狭めのブラシがお勧めです。
つわりの期間はお口に異物が入るとそれだけで辛くなってしまいますから無理のない大きさの歯ブラシを使いましょう。
あとは、ガム!こちらもお勧めです。
ガムといっても「キシリトール100%」を選んでください。
キシリトール100%のガムであれば唾液の促進にもなり自浄作用につながるので虫歯菌を弱らせることが叶うので、食事は取れないけど口寂しいなという時などにもお勧めですし、歯ブラシを口腔内に入れるのは無理だけどガムなら大丈夫という状況にいればガムはとてもお勧めです。
しつこいようですが「キシリトール100%ガム」です。
妊婦さんへ向けて必ずお話しするのが、つわりで吐いてしまった後のこと。
こんな時はもう何もかも無理!という状況のはずです。
ただし吐いた後は胃酸で歯が溶けてしまわないようお水でお口を必ずゆすいでくださいね。
吐いた後でなくても、歯ブラシも何もかも無理な時は、お口をゆすぐ。何もしないよりマシです。
口腔内環境を整え、守れれば感染症対策にもつながります。
特に今はコロナ禍で発熱があるとどこへも許可なく動くことも叶いません。
妊婦さんにとっては普通の人以上にリスキーな状況です。
自分の身は自分で守るためにも、口腔内環境は整えるようがんばりましょうね。
昔から「お口直し」という言葉があります。
食べた後はお水を一口飲むだけで構いませんし、吐いた後、何もしたくないでしょうが「お口をゆすぐ」ことだけは守って辛いつわり生活を乗り切りましょう。
妊婦さんの歯科検診もお忘れなく!
ミドリデンタルクリニック 工藤瑞恵