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青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。
今回は、保険でできる白い歯についてお話しして参ります。
健康保険で白いかぶせものにできる歯は、歯の中心から数えて上下4番目の歯と5番目の歯です。
治療回数の目安は2回程度です。
保険診療のため残念ながら、治療に関して色々な条件があります。適応の場合はお話をさせていただいています。
事前にご希望があってご来院の場合はその旨をご予約の際、及び問診の際に担当スタッフにお申し付けください。
保険でできる白い歯の場所や条件は上記の通りですが、セラミックやジルコニアとは何が異なるのでしょうか?
保険で出来る白い歯の材料は「プラスチック」です。
イメージとしては硬めのプラスチックという感じで、デジタル機械にて削って作ります。
素材がプラスチックのためセラミックやジルコニアに比べて強度が劣ってしまい、噛み合わせが整っていないなどの条件によっては適合しない場合があります。
また歯ぎしり、食いしばりなどの過度の圧力には弱い素材となります。
そして素材はあくまで保険診療による縛りのある条件でのプラスチックになりますので残念ながら経年劣化による変色は否めません。
さらに着色しやすいコーヒーや紅茶、お茶、ワインを飲む方、カレーなど色のついたお食事を好まれる方には着色しやすいことをご了解いただけざるをえない治療ということをご了解ください。
このように、これまでは保険で作れる被せ物の歯を白く出来るのだと感じていただけた方も多いはずです。
保険で削ってかぶせたら「銀歯」というイメージが強かった方もいらっしゃると思いますが、近年は白い被せものの歯が作れるようになりました。
同じ保険で出来る歯なのであれば、銀歯より白い歯の方がいいと誰もが思うはずです。
我々歯科医療従事者も同じ思いです。
ですから、見た目が白い方が誰もがいいと思うのと同様に、身体に良くないものが含まれているものを常時口の中に入れておきたいと思う方がいるとは思いません。
日本で「銀歯」と呼ばれているものは、金・銀・パラジウムの合金でできています。日本にしかないものです。国民皆保険制度のために最低限の歯の機能の回復ができる、安くて加工しやすい銀歯として以前生まれたものですが、最近はこの銀歯による悪影響も注目されています。
銀歯のリスク1
金属アレルギーをひきおこす。熱いものや冷たい物そして咬合力を受ける過酷な環境のお口の中で、銀歯は劣化しやすく傷ついた表面から金属イオンが溶け出して体内のタンパク質と結合し金属アレルギーを引き起こす可能性があります。
特に銀歯に含まれるパラジウムはアレルギーを引き起こしやすくアレルギ反応を持つ人は100人中20〜30人とも言われています。
銀歯のリスク2
銀歯と歯は歯科用のセメントでくっついています。正確にいうとピッタリとくっついているわけではないので虫歯菌が入り込みやすく、銀歯の下の虫歯はレントゲンに写りにくい発見しにくいのも事実です。
銀歯のリスク3
歯周病が悪化しやすい。
銀歯の表面は傷がつきやすく、その小さい傷に口の中の菌が沢山よって来ます。
銀歯と歯茎の境目にも歯周病菌や他の菌がたまりやすく銀歯を入れてから歯周病の進行が早まったりもします。
保険適用によって日本の歯科治療は誰でも手軽に受けられるという利点もありますが実は銀歯には様々なリスクもあるのです。
何事にもメリット、デメリットがありますが、あなたの大事なお身体に関する事柄です。
より健康的で体に良いものの選択をご検討いただけたら幸いです。
ミドリデンタルクリニック 工藤瑞恵