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青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。
突然ですが皆さん「噛むこと」「噛めること」って意識したことありますか?
毎日普通にお食事することが叶っていると意識しない方がほとんどですが、歯医者に痛みでいらっしゃる方を毎日拝見していると治療を行う立場の私たちも「噛めること」って幸せだなって患者さんに教えられます。
噛むことには大切な役割が沢山あります。
目次
では、よく噛むとどんな良いことがあるのでしょう?
噛むことの効用をまとめた8大標語の食育ワードがあるのでご紹介したいと思います。
「ひみこのはがいーぜ」です。
弥生時代の卑弥呼の食事は噛む回数が現代の6倍だったそうです。
おそらく卑弥呼は良い歯やはぐきをしていたという想定から、「ひみこははがいーぜ」というキャッチフレーズが生まれました。皆さんに覚えていただきましてもっとよく噛もうと意識をしていただけたらという願いが込められています。
よく噛まないで食べると、食事が早くなり、満腹感を得るまでにたくさん食べなくてはならなくなって、過食に繋がります。よく噛むことで食べ物を十分に摂取したという満足感が得られ、肥満を防ぐことができます。
よく噛むと素材そのものの味がよくわかるようになり味覚の発達に繋がります。
よく噛むことで、顎が発達し、歯が正しく生えそろって、噛み合わせもよくなります。そのため、自然に、正しい口の開き方ができ、正しい発音ができるようになると言われています。
ネズミの実験で、固形食を与えられたネズミと粉末食を与えられたネズミでは、固形食を与えられたネズミの方が条件回避学習の成績が良かったそうです。咬合力の強い人ほど、幾何学図形の点数が高いことを示すデータもあります。
発がん物質は良質の唾液に30秒つけておくと毒消しの効果があるそうです。よく噛むと唾液がよく出て、食べ物と混ざり、がん予防に役立ちます。
良質の唾液が口腔内にあることは全身疾患の予防にも大きく影響しますのでよく噛むことは非常に重要です。
よく噛むことは消化吸収をよくし、胃腸の働きを活発にします。
歯並びは運動能力に大きく関係があることがわかっています。
実業団のトップクラスの選手と一般サラリーマンに対して行なった健康調査ではスポーツ選手は歯並びが「良い」人が「悪い」人を上回っているのに対し、一般の人は歯並びが「良い」人より「悪い」が多くなってなっていたそうです。全力投球する上で歯の大切さがわかるデータです。
皆さんいかがでしょうか?8大標語からも噛むこと、噛めることの大切さがお分かりいただけたのではないでしょうか?
ぜひ、「歯」と侮らず、毎日の当たり前が普通に過ごせるよう「歯」に興味を持っていただきまして噛むことにこだわりを持っていただけたらと思います。