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青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。
フッ素塗布についてよく患者さんから必要ですか?と聞かれることがあります。
多分、質問がなされるのは、フッ素塗布に関して調べているとフッ素の中毒性など怖い文言がヒットしてくる場面が多々あるため、フッ素の中毒性をご心配されてのことだと思います。
さまざまな意見があることは存じております。
ですが、歯科で扱える濃度の高いフッ素も、日常的にフッ素配合の歯磨き粉やデンタルリンスとして使われるデンタルケアグッズのフッ素を利用しても人体に及ぼすような副作用はありません。
どうぞご安心ください。
銀歯の方がよっぽど人体に悪影響を及ぼしています。
フッ素塗布は虫歯予防のためには必要です。
フッ素塗布をすることで虫歯予防が叶うことはよく知られています。
歯はハイドロキシアパタイトという結晶を構造しています。歯にフッ素を塗布することで化学反応が起こってフルオロアパタイトという結晶に変化します。
この化学変化によって歯の表面のエナメル質がかたくなり、虫歯になりにくくなります。
歯科専用の濃度の高いフッ素塗布を歯医者で行う場合は、当院では一般的に2〜3ヶ月に1回を推奨しております。口腔内の環境によっては1ヶ月に1回の塗布をおすすめする場合もございます。
まずは、歯の表面の汚れや歯垢(プラーク)の除去を行います。
歯の表面を乾燥させ、フッ素を塗布していきます。唾液が歯の表面についているままフッ素を塗布してもペリクルという膜が原因でフッ素が歯に浸透しにききなるためです。
そのため、歯科医院でフッ素塗布後は30分くらい口をゆすがないようにし、溜まってきた唾液は飲み込まず吐き出します。
歯を守る観点からメリットと比較した時にデメリットは少ないように思いますが皆さんはどのように感じましたか?
年に数回の歯科医院専用の高濃度フッ素の塗布は虫歯予防の観点からも非常に重要で、効果的ですが、日常的に低濃度のフッ素配合のオーラルケアグッズをお使いいただき、虫歯予防を行うことでより効果的にフッ素を利用できることが可能になります。
毎日、小さな化学変化を得て、虫歯予防に努めていただけたら嬉しいです。