青森市緑にある歯科医院 [ミドリデンタルクリニック]

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指しゃぶりはダメ?与える影響はどんなもの?

模型を使って子供の患者の指しゃぶりの説明す

青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。

冬休みや年末年始のお休みをいかがお過ごしでしょうか?

行動制限の無い今回のお休みは実家に帰ったり、お友達と遠出をしたり楽しみですね。

さて今回はお子さんの「指しゃぶり」についてお話ししたいと思います。

指しゃぶりは歯によくない?

指しゃぶりはお子さんの口腔習癖で最もよくみられます。

一般的に1歳から2歳で始まり習慣として日常生活に定着し習慣化していきます。

3歳ころには減少し5歳ころには指しゃぶりをしなくなるのがほとんどです。

3歳から4歳の頃に指しゃぶりをやめさせることが叶えば、その時点で歯並びに不正が発生していたとしても成長の過程で自然に治るケースもありますが、5歳ころまで指しゃぶりが続けて行われていると噛み合わせに異常が起こってしまい自然治癒の可能性が非常に高くなりますので指しゃぶりをやめさせる努力が必須となります。

指しゃぶりを行なっている期間が長くなれば長くなるほど指が歯を前に押し出す力が加わる時間が増えるため、前歯を外側に押しだす力が恋に加わり、側方の歯はおしゃぶりをする吸引力が原因となって内側にも力が加わります。

その結果、出っ歯と開咬になってしまいます。

「開口」とは一般的に馴染みの薄い歯並びではありますが、具体的な症状としては歯を噛み合わせた時に奥歯が噛み合っていても前歯が噛み合わない状態で、上下の前歯の間に隙間が開いてしまい、食べ物が噛みきれないような症状のことを言います。

日本人の不正咬合の発生率として開口の発生率は4%ほどです。
開咬には、

  1. 前歯で食べ物が噛みきれない。
  2. 舌が出てしまうので、サ行やタ行などの発音がはっきりできない。
  3. 話す時に前歯の間から舌が出てみえる。
  4. 食べる時にくちゃくちゃと音を立てて食事をする。
  5. 口が開いていて閉じることができないので食べ物をこぼす。
  6. 口を開けて呼吸するため、感染症にかかりやすい。
  7. 口を開けて呼吸するため、脳に酸素が正しく送れなくなり発達に影響を及ぼす。
  8. 口元がだらしない。
  9. 噛み合わせが悪いため、顎が不自然な動きをして首や肩の不調が発生する。
  10. 首や肩の不調が発生するため神経や血管が集中する首や肩の筋肉が疲労し神経や血管を圧迫し体調不良を引き起こす。
  11. 頭痛や肩こり胃腸障害を発症する。
  12. 肉体面の不調からイライラややる気を失せさせたりと精神障害を引き起こす。

などさまざまな障害を引き起こす可能性があります。

もしお子さんが指しゃぶりをしているようであれば、早めに歯科医院へご相談ください。

矯正治療もお子さんの成長に合わせてできることが沢山あります。
それと同時にお子さんにとって矯正には向かない時期もあります。

小児矯正は成人矯正と異なりタイミングが非常に大事です。

タイミングを測れるのは近くにいる「家族のお子さんの観察」が重要です。

成長のタイミングを逃さないよう定期的に歯医者へ通い計画的に治療が行えるようお子さんの成長と健康を守っていきましょう。