青森市緑にある歯科医院 [ミドリデンタルクリニック]

〒030-0845青森県青森市緑2-13-14

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死んだ歯をキレイに!?ウォーキングブリーチってなに?

青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。

今日は美容デーでした。
私事で恐縮ですが少しだけ自分の話を。
子どもの頃から髪の毛にコンプレックスがあります(笑)
髪の毛の1本1本が細く年齢と共にさらにボリュームが出ない…
そして白髪。
そんなこんなでメンテナンスに行く日はやっとプロに改善してもらえるとウキウキします。

当院にお越しいただく患者さんにとってもミドリデンタルクリニックが、そして我々スタッフが患者さんにとって、そういう場所になれればいいなと日々思っております。

さて、また私事の続きにはなりますが、青森にお嫁に来てからずーっとお世話になっている美容室さんでのお話は毎回刺激的ですが、今回は「ウォーキングブリーチ」についてご質問されたので今回は皆さんにもお話ししてみようかなと思いました。

死んだ歯をキレイするウォーキングブリーチ

「ウォーキングブリーチ」聴き慣れない単語ですが、これは失活歯のホワイトニングのことを指します。
「失活歯」とは、歯髄が死んでいる歯の総称です。虫歯によって神経活動が停止したものと、神経を取った歯の両方を指します。つまり神経が無くなった歯のことです。
「ウォーキングブリーチ」は、失活歯の中に高濃度の漂白剤を入れて、内側から徐々に白くします。
そのため神経のある歯には適用しません。過去に虫歯などのお痛みが原因で神経を取る治療を受けたことがある失活歯は、前歯の裏側や、奥歯の噛む面など歯の場所や治療箇所に穴を開けて治療を行い、その後に詰め物で穴を閉じています。

「ウォーキングブリーチ」の治療は、前歯の裏側や奥歯の噛む面などにしていた詰め物を取り除き根っこの治療に入れた薬を取り除いて、高濃度の漂白剤を入れます。
1〜2週間ごとに内部の漂白剤を交換し、通常数回の治療を行います。回数には個人差があります。
その後「ウォーキングブリーチ」で歯が白くなったら、内部の漂白剤を完全に取り除きます。最後に前歯の裏側や奥歯の噛む面の穴にプラスチックの詰め物をして治療が完了します。

ウォーキングブリーチのデメリット

ただ、残念ながら当院ではお取り扱いがありません。
なぜなら、1本の歯の治療回数がかなり多くかかるにもかかわらず、お食事や嗜好品で着色の多いものを食される方はあっという間に、着色しにくいお食事をされている方でもしばらくすると後戻りし患者さんの満足度は一瞬だからです。

また、高濃度のホワイトニング剤を完全に密封してしまうため、根の治療が不十分だったり、深くまでホワイトニングを行ったりするとホワイトニング剤が歯の周りの骨に浸透して痛みが出たり、「ウォーキングブリーチ」中が終わってから数年後に歯の根やその周りの骨に影響が出ることがあるからです。

「ウォーキングブリーチ」中に神経が無いのに痛みを感じる場合があります。
効果が不確実で白くならない場合があります。
大きく削った場合は効果がわかりにくいです。
また、最近は「ウォーキングブリーチ」を使用せずに歯を白くする方法が選択できるようになりました。
そのため当院では患者さんの通院回数が多くご負担が多いこと、治療のリスクが高く、効果が不確実なウォーキングブリーチのお取り扱いはしておりません。

歯を白くしたい方は一度ご相談くださいね。

ミドリデンタルクリニック 工藤瑞恵