青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。

矯正治療をするとき、歯を抜歯することがあります。

そのため患者さんから抜歯をしないで矯正をすることができるか？というご質問を受けることがあります。

患者さんの症例によって可能な方と不可能な方がいます。

なぜ抜歯が必要なのか？

理由は、患者さんの顎のサイズに歯が収まりきらないので歯を綺麗に整列させることが叶わないからです。

駐車場の土地を顎のスペースに例えたら（笑）

車を決められたスペースにあるだけ全部入れようとしてグチャグチャにとめていたものを駐車場に線を引き整備して綺麗にし出入りがしやすいように並べる感じです。車を入れるスペースを整えることで管理もしやすく綺麗になる！そんな感じでしょうか？

歯列矯正を行う場合抜歯が必要な場合まずご提案するのが親知らずの抜歯です。それでも歯が並びきらない場合には４番目、５番目の歯を抜歯して矯正を行うのが一般的です。

ではなぜ最初に親知らずの抜歯を提案するのでしょうか？

理由は、親知らずを残しておくと歯ブラシが届きにくいため汚れが溜まりやすく虫歯や歯周病になりやすかったり、隣の歯を押して歯並びを崩してしまうことがあるからです。

無理に親知らずを残して矯正をしてしまうと治療が完了した後も高い確率で歯が後戻りを起こしてしまいます。

４番目、５番目の歯の抜歯は、４番目の歯が歯列でいうところのちょうど真ん中の歯のため抜歯のスペースの閉鎖量を細かく調整できるからです。５番目の歯も理由は同様で４番目の歯の次に調整しやすい場所にあるからです。

例えば、親知らず以外の抜歯はどうしても避けたい！とお考えの方。外国人の歯のように綺麗に整ったアーチを作りたい方は小児のうちからご自身の顎のスペースを確保しておく必要があります。

お子さんのうちに矯正をスタートするので矯正生活は成人矯正と違って顎の成長に合わせて行なっていきます。そのためタイミングが必須の顎の成長を促すための矯正治療を行うことになります。

つまり小児矯正はのうちは永久歯を綺麗に並べるためのスペース作り治療となります。

成長に伴って上手く歯が並べばいいのですが必ずしも全てがスペースに収まることが叶わない場合もあります。

なぜなら、永久歯の歯のサイズもまた個人個人によって異なり、予測を立ててスペースを確保しますが、歯のサイズがきっちり決まっていないため調整が必要になることは大いに考えられます。

稀に、小児矯正をすれば歯が並び切ると思っていらっしゃる患者さんがいらっしゃいますが、並び切れるよう最大限尽くしますが成長が伴うため100％のお約束はどんなに腕のいい歯医者さんでもお約束致しかねますのでご了解ください。

歯の矯正は、各個人によって骨格が違いますのでカウンセリングを受けてご自身にあったプランの治療を選んでいただければと思います。

当院では、毎月矯正治療の無料相談会を実施しております。まずは参加していただきご自身の歯並びについてのお話を聞いていただけたらと存じます。

矯正治療は１年、2年と歯科医院に通う治療になります。途中解約はできませんので医院選びに相性の良さも必須になってきます。

まずはそれらを確かめに相談会へご参加ください。