青森市緑にある歯科医院 [ミドリデンタルクリニック]

〒030-0845青森県青森市緑2-13-14

診療時間8:30~12:30/13:30~17:30(木 8:30~12:30 土 8:30~13:30)*休診日:日曜・祝日 tel. 017-777-3232

子供の矯正!年齢別のタイミング

Teeth brace in the white background, 3d rendering. Computer digital drawing.

青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。

子供の矯正っていつから始めたらいいの?お友達にも患者さんにも一番聞かれる質問です。友人間でも子どもの年齢がMAX20歳も違うので成人した子もまだまだ小さい子もいるので相談は歯並びや学校など多岐に渡ります。

当院では、矯正とは別に虫歯や歯周病からお子さんの“歯の予防”という観点から歯が生え始まったら歯医者に定期的にフッ素と定期検診にて3、4ヶ月に1回の検診のためのご来院を推奨しています。
遅くても3歳から遅くても5歳までには一度は歯並びのための検診を受けていただきたいです。

矯正の時期もお子さんそれぞれに個性がありますので、一般的な開始時期は永久歯が生えはじまる5歳から7歳頃です。ただ、年長さんになる頃がお子さんにとって初めての歯医者の場合、歯医者に慣れるまでに時間がかかって口の中を見せてくれないなどの自我が出てしまう場合があります。そのような場合だと歯医者慣れするまでに時間を要し、タイミングを逃しかねません。

お子さんの歯を虫歯や歯周病から守るといった観点からも歯が生え始まったらまずはエナメル質の層を厚くするためフッ素塗布をしに歯科医院に通い、そうやって通うことでお子さんが一人で椅子に座れるようにトレーニングをしておくことがお子さんにとってとても有効です。

もちろん毎日のお家でのお手入れこそが何より重要です。いくら定期的に歯科医院に通っていてもおやつや飲み物を一日中コンスタントにとっていれば、飲み物やお菓子に入っている糖分によって虫歯リスクは上がります。ご家族のお箸の共有やペットボトルの回しのみは歯周病の感染リスクが上がります。そのため毎日のオーラルケアが正しく行われていないと定期的に歯医者に通っていても虫歯や歯周病になってしまいます。

5歳から7歳のという早い時期からお子さんの矯正を始めるメリットはお子さんの骨格の成長を利用して治療を行うことができることです。

乳歯から永久歯に生え変わり始める年長さん頃の時期に成長を見極めて治療を開始します。早期に治療を始めることで顎の成長を促すことがでたり、顎が成長し過ぎるのを抑えてたりすることができます。つまり出っ歯や受け口の原因である骨格から治療を行うことができます。骨格から矯正が行えるのは小児矯正の時期のみです。お子さんにとってはお子らだの成長を利用しながら矯正治療を行えることは、成人になって抜歯を伴う矯正治療を避けられるといった点でもお身体の負担が少なく安心です。

最近の現代病とも言われる、顎の小さなお子さんが多く、歯が並びきらずに重なって生えてきたり、八重歯になってしまうことも症例としては多くなっています。

このような場合には身長が成長に伴って伸びていくように顎も成長するという自然の原理を利用して顎を広げるよう促したりすることによって永久歯の生えるスペースを作る矯正方法、床矯正により歯が並ばない原因から治療を行うことができます。

成長を利用する方法で顎を広げて永久歯の生えるスペースを作ることができるので、永久歯に生え変わって成人矯正に移行する際、抜歯のリスクのパーセンテージを下げられること、成人矯正をしなくてもキレイな歯並びが得られる確率を上げることができることが小児のうちから矯正を行うことの最大の利点です。

では、悪い歯並びを放置しておくとどんなデメリットがあるのでしょうか?
悪い歯並びを放っておくと5年から10年後には悪い骨格が出来上がってしまいます。
そのため、矯正治療の選択肢が狭くなります。顎の成長が終わってしまうとお子さんの成長を利用して顎を広げることができないため、歯を綺麗に並べるためのスペースを作るための「抜歯」が必要になってしまうのです。

歯1本の価値が80万円と言われています。それをみすみす失うことが歯を金額表記するとご理解いただけるのではないでしょうか?

小児矯正は、早ければいいのではなく、最適な時期に最適なトレーニングを行い歯が並ぶように矯正を行なっていくことです。

早く矯正治療を始めた方がいい場合。
永久歯が重なって生えてきた場合。
→顎が小さいために歯が重なって生えてきています。
顎を広げる矯正治療は5歳から9歳くらい出ないとできません。
受け口
・骨格に由来するもの。
・単純に前歯の位置異常
受け口の子は特に早く矯正を始めたほうがいいです。どんなに早くても3歳から5歳。
3歳未満は治療自体に協力が得られないことと、3歳になってからでも間に合うからです。

3歳から5歳で矯正を始めるお子さんには、「ムーシールド」という装置を就寝時と日中1、2時間装着してもらいます。反対咬合の場合はそのままにしていても自然に改善されることはありません、下顎の骨が成長し過ぎてしまうと外科的手術をすることがあります。

単純に前歯の位置の場合は永久歯の上下の前歯が生える頃、つまり年長さん(5歳から8歳くらいで治すのが理想です。

早期治療を行うことで下顎の成長をコントロールして上下のバランスの良い正常な発育を促すことができるタイミングを得ることができます。

ただし、早期治療をといっても症例によってはすぐに治療を開始しない場合があります。
顎が小さい場合、顎を大きくすることができますが、10歳を過ぎてしまうと顎を大きくすることが困難になります。顎が小さいこと以外に異常がなければすぐには治療をせず、経過観察をしながら永久歯が生えそろう12歳くらいまで待って矯正方法を選択することが多くなります。

早いうちに相談をすることが重要ですが、永久歯がはえそろってから矯正しても間に合う場合があります。

その場合は高校生になったらすぐの15歳ころから成人矯正を行うことがおすすめです。
成人矯正を選択する場合も親御さんの元にいる間に矯正を終えるようにしたい、金銭的にも、体力的にもできるだけ本人負担が少ないように矯正したい。などそれぞれご家庭での考え方もあります。

当院に通院中の患者さんのエピソードで進学と矯正を同時期にスタートして新しいことが重なったことでメンタルが一杯一杯になってしまった患者さんがいます。就職と矯正のスタートが重なって通院のタイミングが取れない、体力的に難しいと感じているとのお悩みを訴える患者さんなどお悩みは様々あります。

このように患者さんのエピソードを拝見していると、学生さんでいられる間に親御さんのサポートがフルで受けられる時期を利用するのが、お子さんのうちに矯正を行うメリットであり、最適な時期ではないかと感じてしまうのです。

なので、小さいお子さんの矯正と永久歯が生え揃ったお子さんの矯正とではそれぞれ最適な時期が異なりますので、プライベートな行事も踏まえてご相談にいらしていただければと思います。

特に小さなお子さんの矯正に関しては、受け口の場合は3歳から5歳。
受け口の矯正は始める時期が遅くなると外科手術のリスクが高まります。

そして、そう生(歯が込みあっている歯並び)のお子さんは、通常5歳から7歳くらいから始めることが理想的です。開始時期が遅くなると抜歯を伴う矯正治療になるリスクが高まります。

また、子供のうちに矯正治療をしたけれど大人になって後戻りしてしまった患者さんを見受けられます。後戻りを防ぐためには後戻り防止のマウスピースを作ることをお勧めしています。成長期に一旦矯正をお休みして顎の成長を促す場合もありますので医師の診断を受けて矯正期間を過ごしていただければと思います。

【矯正開始目安3歳から5歳】        【矯正開始目安5歳から7歳】