青森市緑にある歯科医院 [ミドリデンタルクリニック]

〒030-0845青森県青森市緑2-13-14

診療時間8:30~12:30/13:30~17:30(木 8:30~12:30 土 8:30~13:30)*休診日:日曜・祝日 tel. 017-777-3232

なぜ子供のうちに矯正を開始することがいいの?

little girl at a Children's dentistry for healthy teeth and beautiful smile

青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。

歯列矯正は大人になってからでもできます。そのため日本人は大人になってから歯列矯正を検討する方が多いのが特徴ですが、成長途中で子供のうちから矯正することでよりお子さまの健康を守ることが叶うため、歯並びで社会的地位の判断をされてしまう欧米諸国では子供のうちから矯正をスタートして歯並びを整えるのが主流です。昨今の日本においても新型コロナによって健康に対する考え方、特に口腔内の菌や口元の見え方に対する意識がガラリと変わったと言っても過言ではありません。

歯並びの悪さをお友達からからかわれて悩み、コンプレックスとなってしまったというご相談も増えています。

大人になって矯正治療を開始される患者さんも「子供の頃からずっとコンプレックスに感じていた。小さい頃から治したいと思っていた。」とお話しいただくこともたくさんあります。

特にマスクを外した時に自分がコンプレックスに思っているせいか、相手の歯並びが気になって仕方ない。とてもストレスに感じるといった患者さんも増えています。

そんな悩みを我が子に背負わすことを望まない親御さんは多くいらっしゃることでしょう。見た目のコンプレックス以上にお子さんのうちから矯正を行うことがなぜ大事なのか?重要なのか?をお話ししていきたいと思います。

歯並びの矯正はお子さんの成長によって治療を始める時期が異なります。まず大事なのは小さな頃から定期的に歯科医院を受診していただくことでお口の成長具合や成長過程をホームドクターとなるべき歯科医院とともに観察し、最適な時期に治療方法の提案を受けることが重要です。

お子さんのうちから矯正を行うことは成長を生かした治療が叶うのがいちばんの利点です。成長途中に治療を行うことができれば、顎の成長を生かして治療が行えるため効果的で治療の負担が少ないのも特徴です。大人になってしまうと身長が伸びなくなるのと同じように顎の成長も止まってしまうため顎を広げて歯を並べる矯正治療ができなくなってしまいます。そのため、成人矯正は抜歯が伴ってしまう場合が多いのはそのためです。

小児のうちから矯正を行うことはお子さんのお身体の健康そして心の健康を守ることができる治療です。

歯並びや噛み合わせが悪いままだと正常な成長を妨げてしまうので大人になってから虫歯や、歯周病、顎関節症などの病気を誘発する可能性が高くなります。それ以外にも正常な歯並びでないことによって呼吸の方法が変わるため脳のラジエーターとしての役割が叶わなくなり、脳が熱を持ちやすくなり記憶、勉強などに影響が出ます。

日本人はこれまで歯並びにさほど重きを置いていなかったので、お子さんの歯並びについてお話ししてもご家族で意見が分かれることが多々あります。

大人になってから、歯列矯正をすればいいというのが大半の患者さんの認識です。
ですが、成人になる前に正しい口腔機能のトレーニングをし、お子さんの歯が成長に合わせて正しい位置に並べるように顎の成長を促しておくことで、成人になって歯列の矯正を行う際に抜歯のリスクが下げられます。

抜歯のリスクを下げられるということは、お子さんの一生涯の「食べる」を守り、歯周病や虫歯から健康を守ることで脳梗塞、心筋梗塞、肺炎などの病から「守る」ことにつながっていきます。

病になってから後悔しても遅いのです。

時代は「予防」にシフトしています。歯科医院へ通うことは何かトラブルが発生したからではなく毎日の「食べる」を守るため、健康で過ごしていくために通う場所となりました。

「健康寿命を伸ばし元気に過ごして欲しい。」親だからこそ願うことかもしれません。

小さい頃から矯正を行うメリット

  • 顎の成長を促すことで歯を並べるスペースを確保することが叶う
  • 子供のうちから成長を生かして矯正を行うと非抜歯で治療を終えられる可能性が高い
  • 二期治療を行う際の治療期間が短くすることが叶いやすい
  • 7歳くらいまでは骨が柔らかいので歯を動かしやすい
  • 7歳くらいまでは埋まっている歯が柔らかいので歯が動く時の痛みが軽減できる
  • 大人に比べて子供は適応能力が高いので、歯、歯ぐき、舌、口の周りの筋肉によって噛み合わせをコントロールするトレーニングが叶うので矯正の負担が少ない

お子さんの矯正相談にいらっしゃる親御さんから「矯正を始めるのは何歳が一番いいのか?」とご質問いただくことがあります。

お子さん一人ひとり成長の具合が違うので何歳からということは一概に言えません。

顎の成長スピードも歯の生えてくる時期も個人差があります。

ご相談にいらっしゃった時が分岐点で、いますぐに始めた方がいいというお話をする場合もありますし、もう少し様子を見て判断することがいい場合もございます。

お子さんの成長の時期を見極め最適な治療が始められるよう、最低でもお子さんが年長さんになったら夏休みになる前に歯科検診を受けていただくことをお勧めします。

もちろん、大人になってからも矯正治療はできます。ですが子供のうちでないと出来ない矯正治療もあります。そういう症例の場合は歯並びはきれいに出来ても患者さんの理想の仕上がりにならない場合があります。

  • 出っ歯
  • 受け口
  • 八重歯

これらの治療は、大人になってから矯正を始めると抜歯を伴ったり外科手術を伴う治療が必要になります。親御さんのご両親、親戚、いとこやはとこなどお身内に出っ歯、受け口の方がいらっしゃる場合は隔世遺伝の確率が高くなります。お早めの受診をお勧めいたします。

親御さんによってはこのような歯並びの話をされたと言って、遺伝?自分の何が悪かったのか?などお子さんの歯並びについて様々な悩みを抱えてしまう方がいらっしゃいます。

歯並び治療は今や現代病と言われており、矯正が必要ないお子さんはいないと言っても過言ではない時代です。あまり悩まずお子さんにとっていい方法を選択いただければと思います。