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青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。
当院では矯正において根本的な治療をお勧めしています。
ただ、ご事情によるのでよくご相談を受けるセラミック矯正についてのメリットとデメリットについてお話しさせていただきたいと思います。
セライック矯正の最大のメリットは治療期間の短さです。
1本から矯正をすることができます。
期間は1本であれば最短3回のご来院で済みます。
本数が多くなれば、回数が増えますが最短5回位になります。
ではデメリットは・・・
セラミックは衝撃に弱いため、見た目だけを矯正しても噛み合わせの根本的原因が改善されていなければ噛み合わせが強い、セラミク矯正をしていない歯との噛み合わせが合わないなどの理由で割れてしまうリスクがあります。そのためセラミック矯正のやりかえや、根本的な改善のために歯列矯正を行なった方がいいという結論に多数ることがあるというリスクが非常に高いこと、そして健康な歯を削って被せ物をして歯列を整えることがデメリットです。
当院では、患者さんにご自身の口腔内の噛み合わせの診査を行なった上で矯正方法をご選択いただくための無料カウンセリングを行なっています。
先日いらっしゃった患者さんの中に、海外留学を1年後に控えている患者さんがいらっしゃいました。
診査の結果、根本的な歯並びの問題解決のためにはマウスピース型の矯正が必須でした。
ですがその患者さんの口腔内状況においては治療に2年かかるため留学前までに間に合わない!どうしようということにありました。
そのため一旦前歯だけを並べるマウスピース型のライトコース矯正
をご選択いただくこととなりました。
ご本人は最初は歯列矯正が留学までに間に合わないのならセラミック矯正を検討されていました。
ただこの患者さんの場合は、留学前に見た目の良くない前歯を留学先で歯並びのせいで差別を受けないように治したい、白く輝く歯にしたいとの主訴でした。
そのため、歯並び矯正が間に合わないのならとにかく留学に間に合わせたいとの理由で、矯正について第二選択方法としてセラミック矯正をとのお考えでした。
セラミック矯正のデメリットである「健康な歯を削って歯並びを整える」ところが気になるのでできたら避けたいとのお悩みをお持ちでしたので、口腔内の診査と留学期間について詳細をお伺いし次のようにご提案させていただきました。
① 留学前に前歯だけを矯正する方法で整え、留学中は保定装置(動かした歯が動かないよう固定する装置)をつける。
② 半年に一度は帰国するとのことでしたのでその際は留学先から当院へメンテナンスの予約を入れていただいてホワイトニングや歯石とりなどを行なう。
③ 留学期間が終了したら歯並びの根本的解決を行うインビザラインのマウスピース型矯正を行う。
このようなご提案を申し上げたのには、セラミック矯正においてのデメリットが患者さんにとってリスクが大きいという理由があります。
歯を削って被せ物をするセラミック矯正は噛み合わせの力が強かったりするとかけたり、あくまで技工物なのでどんなに大事にメンテナンスを受けていたとしても5年から10年でやりかえが必要になります。
歯科治療における患者さんの勘違いの中に、「一生物だと思って治療を受ける。」方がいらっしゃいます。どんなものにも寿命がありどんなに一生懸命手入れをしてもその命を長らえることができたとしても「一生物」を約束できるものはありません。
例えば車などは高額ではありますが、定期的なメンテナンス、日常の栄養補給、買い替えが発生します。歯の治療もまたご自身を車に置き換えた時には同じなのです。
ですから、歯の治療においていいものを選択して食欲を満たし、栄養を十分摂れるようにすることが大事だと当院は考えています。
セラミック矯正は決して悪いものではありません。
何事にもメリットとデメリットがあるので患者さんのご事情にあった治療方法のご提案をさせていただきたいと思っています。
口腔内の診査が必須となりますが、一人でネットショッピングして悩むより一度ご来院いただいた上でご自身の情報を収集してから治療方法を選択することをお勧めいたします。
いつでもお気軽にご相談ください。