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青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。
口臭の原因には様々なものがあります。
原因の90%以上は口内の細菌と言われています。
また虫歯や歯周病、食品、全身的な病気など口臭の原因になります。また、口臭が原因で口臭症という病気を発症する方々もいらっしゃいます。
口臭の主な原因となっているものは揮発性ガス(硫化水素やメチルメルカプタン)です。
揮発性ガスは歯周病原菌から多く発生するため歯周病の治療を行わない限り、刺繍秒いうが原因になっている口臭がなくなることはありません。
口臭が気になるからと、虫歯予防、歯周病予防のために口腔内の細菌を減らそうと1日に何回も歯磨きをする方がいます。
1日に3回とおっしゃる方が最も多く、その中でも「食後」に歯磨きをする方が9割をしめています。
しかし、歯磨きには「歯を磨くタイミング」があり、タイミングがとても重要です。
歯周病原菌が最も繁殖しているのは「起床時」です。
そのため、就寝直前に口腔内に残った食べかすを落として、起床時に繁殖している菌の量を減らすことが歯磨きの重要ポイントの1つなのです。
そのため、意外かもしれませんが、歯磨きのタイミングは1日2回「起床時」と「就寝直前」になります。
特に起床時の口腔内にいる細菌は「う○ち」と同様になりますので、起きたらすぐに歯周病原菌をもつ歯垢(プラーク)を落とすことが大切です。
口臭の原因が歯垢(プラーク)だというと、食後の歯磨きも必要だと感じる方もいます。ですが、食後すぐの口腔内では、歯の再石灰化に必要な唾液を分泌しています。
再石灰化は歯の健康のために重要で、再石灰化が完了するためにかかる時間は30分から3時間と言われています。
特に食後30分の唾液は良質で普段口臭を発生している人でさえ、口臭の発生がない時間になります。
食後30分以内の歯磨きは歯の再石灰化の妨害をしてしまうため、避けなければいけません。
また、口腔内にいる細菌の全てが悪さをするものではありません。
歯周病などににかかってしまった場合は一気に「殺菌」をし、治療を行うことがありますが、日常的には、「悪さをする細菌」を口腔内からできるだけ減らすよう、「除菌」することが大切です。
歯磨きのタイミングを守って、口腔内で悪さをする菌を除菌し、良い働きをする菌が働きやすい口腔内環境を整えてください。
そして、歯周病などの病気ではないにも関わらず、殺菌効果の高いオーラルケアグッズを日常的に利用することは大変危険ですので、歯ブラシ、歯磨き粉、オーラルリンス、歯間ブラシやフロスなどを見直しして口腔内の唾液の質のコントロールを行い、口臭予防に努めましょう。