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青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。
子育てが一段落しつつあって自分の身体の様々が気になるお年頃の40代。
これは私と私の友人との会話です(笑)
私は父が転勤族でしたので一カ所に落ち着いたのが10代の頃です。
その頃からの付き合いなので幼馴染と言うべきでしょうか?
今も仲良く色々をざっくばらんに話し合う間柄の友人の話です。
元々歯並びが悪くて、お母さんから歯磨きについて歯並びが悪いからちゃんと磨きなさいと厳しく言われて育ってきました。
歯並びが悪いので虫歯の治療、詰める治療も多く、銀歯も何本もある口元です。
そんな友人に虫歯がひどくなって歯を抜くというアクシデントが起こりました。
もちろん地元の歯医者さんで今後の治療について説明を受けています。
歯医者さんで働いている友達がいたから相談しようという連絡が来たのです。
友人
「今さ、歯医者の帰りなんだけど、抜歯だって」
「それでさ、抜歯ってなると、ブリッジか?インプラントって言われたんだけど。。。」
「インプラントって自費じゃん、高いしさ、迷ってて。」
私
「ふーん」
「私はもちろんインプラントだね」
友人
「はー。。。高いじゃん。」
「それは、そっち側にいるからでしょ」
「値段とかさ、色々あるじゃん」
私
「そうだね、でもさ、はっきり言っちゃえばさ、ぶっちゃけその歯並びでさ、ブリッジってなってもインプラントってなってもなんかね笑笑笑」
友人
「ひどっ(笑)」
私
「笑笑笑」
「冗談はさておきで、真面目な話。その歯並びだとブリッジにしてもインプラントにしても難しいんだよ。結局一本ずつ歯を抜かなきゃいけないリスクが増えて総入れ歯になる日が近くなっちゃうかもよ。ずっとわかってたことじゃん。お母さんもずっと気をつけるようにって言ってたでしょ。」
「それに私たちって自分の身体のこと考えないといけない年齢になったじゃん。笑
このままの歯並びなら正直、治療自体が歯1本に対してしかできないから、噛み合わせとかそういうのは、どんな歯医者さんにお願いしても根本的解決はできないよ。」
「複雑な歯並びって治療もかなり難しいんだよ(笑)、ブリッジもさ、歯並びがぐちゃぐちゃすぎて本当にブリッジにしちゃっていいのかな?って感じ。
セラミックで汚れがつきにくいのにしないとさ、虫歯も歯周病も人よりリスク高いし病気になりやすいもん。だったらもうさ今後もいろんなトラブルがあるだろうって思うとさ、口腔内全体で総合的に判断しないと、まだまだ生きてくんだから、どうなのってってことだよね。」
友人
「矯正ってハードル高くない?」
私
「まあ、期間的にも金額もハードル高いって患者さんによく言われるけどさ、私さ自分でも人生2回目の矯正中じゃん、1年ってあっという間だからさそんなに苦痛って感じない。自分の人生の長さから引き算すると何が一番自分にとって大事かとか、得か?だと思うんだよね。」
「例えば◯◯の場合はさ、親知らずが健康で真っ直ぐ生えてるからさ、矯正でインプラント予定の場所に歯を引っ張ってくることができるんだよね。ただ矯正期間は他の人の倍だし、伸びるかもしれない。でも、インプラント代金を矯正代金から差し位引いてさ、残りの人生歯周病や虫歯のリスクが下がればピンピンころりって、施設に入るとかのリスク下げれてさ、子供達に迷惑かけない人生になる可能性をあげておきたいとかさ、自分達も親の介護だなんだってなってきて思うところあるじゃん(笑)」
友人
「確かにね、口の中の菌ってコロナになってホント思うもん。やばいって」
私
「でしょー!」
「だからさ、やっぱまずは口腔内全体のカウンセリング受けて、どこをどう治すのか総合的に考えなきゃ。そうするとだよ、私が知ってる限り○○の口の中の感じからいくと、インプラントでもブリッジでもなくてさ、まずは矯正。それからインプラント予定のところに健康な歯を持って来れるか?これないか?ドクターに診断してもらって、もし持って来れるってなったら歯を移動させられるのか?聞いてみてさ、ダメならインプラントってした方がいいんじゃない?」
友人
「保険のブリッジじゃないんだ笑」
私
「保険も悪くないけど、どうせお金を払って通院の時間も使うんだからって思う。保険だとプラスチックで、自費だとセラミックってなるからさ、見た目はもちろんだけどさ、汚れのつき方とかさプラスチックのお弁当箱と陶器のお皿じゃさ、ナポリタン入れたら全然違うじゃん、汚れ方が。。。」
「それに、健康な歯ってさ一回削ったらたら元に戻せないしさ、家で例えて言ったら4本ある柱削ってさ、1本ダメになった柱の補強分に3本の柱使って1本に橋かけして家の強度大丈夫ですか?って大工さんに聞いたら、大丈夫っていう大工さんっていないじゃん笑」
「それと同じことだし、歯ってさ毎日使うわけじゃん、なくても食べれるっていう人いるけど。歯がないとお煎餅とか沢庵とかって普通に食べてるもの食べれなくてさ、お煎餅砕いて粉にしてお茶と飲んでるって話してくれた患者さんだっているんだから、ホントつらそうでさ、プロとしてはダメなんだけど、聞いててつらすぎて泣いちゃうんだよ。」
「だからさ、歯はさ大事にしないとね。」
友人
「でさ、じゃあ歯の矯正してもう口の中の総工事のタイミングだってことだよね?」
私
「そうだね、やるしかないね。」
「地元の歯医者さんに行って総工事したいって言って聞いてきて」
「後で教えてよ」
友人
「わかった、覚悟決めるわ、子供達も一段落したしね、今度は自分の身体か。。。働くしかなね。笑」
私
「そうだね、働き続けるための総工事(笑)頑張ろ、」
大人になって矯正のタイミングを苦かれる方の理由は様々です。
ずーっと歯並びが気になっていた人が矯正をしたいというのが最も多い理由ですが、食いしばりで歯が削れてしまい歯がしみる、頭痛や歯ぎしりの改善を目的とする方、友人のように自分の歯を失うタイミングで口腔内の総工事が必要になって矯正をするパターン。
年齢には勝てないんだな。。。って(笑)辛い現実を突きつけられているような気もしますが人生100年と言われる時代になりました。この会話は40代後半の私との話です。つまり人生まだまだの半ばです。
口腔内の健康維持は全身疾患の予防に重要です。歯並びが良くないと口腔内の菌が繁殖しやす環境を作ってしまいます。
今更、歯列矯正なんて思わずに、まずはご自身のお口の中や歯の状態を知ってください。そしてたかが歯と侮ることなく治療方法をご相談いただけたら幸いです。
追伸:友人との会話なのでそのまま文字に起こしてみました。そのままの会話がお伝えできることがリアルに伝わりやすいと思ったので、お聞き苦しいところがありましたらお許しくださいませ。