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青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。
学校の歯科検診が終わりました。
夏休みを前にご予約が増えるのがお子さんの矯正相談です。
お子さんの矯正に適切な時期っていったいいつなんでしょう?素朴な疑問にお答えしたいと思います。
お子さんの矯正は、予防的処置です。
完全な歯列の完成は永久歯が生えそろってから行っていきます。
このようにお話しすると、じゃあ子供の頃から歯列矯正をしないで、大人になってから始めればいいんじゃないか?という疑問を持つ方もいらっしゃいます。
小児のうちに矯正を始めると、大人になってからでは叶わない顎の成長に伴った治療を行えること、顔貌に影響が及ばないように予防ができること、骨削がない健康的な矯正が行えるように整えられるということが最大の利点です。
また、「食べる」という人間が生きていく限り毎日必須の身体の動きにとって、健康にいい方法を選択したいとお考えの親御さんにおかれましては、小児から矯正の予防処置を行い毎日普通に「噛める」ことを親から子へプレゼントすることが世界的にも主流の考えになっています。
当院でも小児矯正にはいくつかのメニューを設けております。
お子さんの成長にはそれぞれ個人差があります。
小児矯正の始まりは、お子さんの骨が形成される時期です。
お母さんの妊娠がわかったら、まずはパートナーと歯科検診を。
そしてお子さんが生まれて歯が生え始まったら、歯科医院で定期メンテナンスを受けてお子さんの歯の成長を観察し、ベストな状態で小児矯正をスタートすることをお勧めしています。
6ヶ月頃から歯が生え始めますので要観察。
歯が生え始めたら歯科医院へ通ってフッ素塗布などの虫歯予防を開始。
定期的に歯科医院へ通い予防メンテナンスを行なっていきます。
ご自宅でもフッ素の入ったうがいのいらないジェルなどを塗布して、お子さんの歯を守っていきます。
3歳から4歳。
小児矯正を一番早い段階で行う時期。
「プレオルソ」
マウスピース型の口腔内の機能向上。口呼吸の改善を行う矯正装置。
舌&お口周りの筋肉のトレーニングによる発達の向上を行うことで、
→・上顎が狭いなどの状態のお子さんの顎の成長を促します。
・舌癖とお口ポカンは出っ歯の原因となります。
・お口ポカンは見た目も悪く、
風邪やインフルエンザ、新型コロナなどの感染症にかか離やすくなります。
「反対咬合(受け口、シャクレ)」
遺伝的な要素を考えると少し離れた家系の方まで参考にさせていただくことがあります。
いわゆる受け口、しゃくれの要素のあるお子さんの矯正スタート時期は3歳から4歳です。
5歳から6歳。年長さんから小学校1年生まで。
矯正をするかどうか?の決断。
「歯が並びきらなそう」という骨格の幅の問題のお子さんは5歳から6歳。
小学校1年生の夏休み頃までに矯正を始めるか始めないかの決断。
小学校3年生頃(8歳から9歳)になるとマウスピース型の矯正装置ではなくて顎を拡大する「拡大床」を1年から2年使って顎の成長を促していきます。
10歳から12歳(小学校5年生から6年生)
このような工程を経て小児矯正を進めていきます。最終的な歯列を整える矯正を「成人矯正」とすると、予防的な矯正を行なっていた場合の「成人矯正」スタート時期はお子さんの成長にもよりますが最短早くて小学校5年生から6年生(10歳から12歳)でスタートします。
小児矯正のスタート時期については、男女の差及び女の子さんだと生理を迎えられている、いないなどさまざまなお身体の成長が関わってまいります。
定期的に歯科医院に通いベストなタイミングを測ってください。
また、マウスピース型の矯正装置「インビザライン」を成人矯正にて選択したいとのお考えの患者さまには15歳がスタートとしてはベストのタイミングですので、小児矯正から成人矯正への切り替えのベストのタイミングは高校生になったらすぐということになります。
全てお子さんの成長及び遺伝などが関連しますので必ずしもこの年齢でと区切ることはできませんが、お子さんの成長に合わせて、さらにお子さんの将来を見据え親元にいる間に矯正をある程度完成させるためには、進学就職などでお子さんが親元を離れることなどを考慮して、15歳くらいがスタートの時期としてよろしいのではないかと思っています。
お医者さんに、うちの子の身長を◯◯センチまで伸ばしてくださいとリクエストできないのと同様、歯列矯正は患者さんのご希望の目標に近づけるよう最大限努力いたしますが、成長や歯の動きなど予測不可能な点も多々ありますので、途中で治療方法の変更などがあることなども考慮いただきまして小児矯正、成人矯正のスタートを行なってください。
小児矯正を行なっているお子さんと、成長がある程度終わっているお子さんの矯正とでは矯正方法などさまざまなことに関して状況が異なりますのでご了承ください。
また、小児矯正を行わずに大人になってからの矯正は抜歯などのリスクを伴いますが、親元にいる間にある程度矯正を終えられたいとお考えの場合には、15歳がポイントの年齢となります。
マウスピース型の矯正装置は、お子さんの部活や試験の都合を考慮した矯正生活が送れますのでご相談いただけたら幸いです。