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青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。
マウスピース矯正を始める時に気になることといえば、矯正期間中のお食事やお飲み物をどうするんだろう?という心配事が一番のようです。
まずはマウスピース矯正の仕組みについて少しご説明します。
マウスピース矯正はワイヤー矯正と違って、透明なマウスピースで矯正治療を行っていきます。
透明なので他人に気づかれにくいのですが、装着時間が22時間と決められていますが、自分の都合でつけ外しが可能な「自己管理型矯正装置」です。
そのため、お食事や歯磨きなどの時間に気を抜くとあっという間に時間が過ぎてしまっていたということも起きやすいのが難点なのです。
ですから、マウスピース型矯正をスタートする時に患者さんが一番心配されるのは、お食事のことと飲み物のことです。
正直に言えば、マウスピースをはめたまま食事も飲み物もとっていただいてかまいません。
可愛い患者さんから、マウスピースをはめたままで「ホルモン食べていい?」と聞かれたことがあったので、試してみたのですが、なんとか噛むことはできました。
ただ、歯にプラスチックのカバーがかかっているだけでこんなに食事がつまらないと思ったので患者さんにはお勧めしていません。
また、お飲み物に関しても、「矯正治療」としてはマウスピースをはめている時間をできるだけ長く取りたいのではめたまま飲んでいただくのがお勧めですが、「虫歯予防」の観点からは、糖分の入った飲み物は避けていただきたいです。そして、「歯の汚れ」の観点からは着色する、お茶、コーヒー、紅茶、ワインなども避けていただきたいのです。
部活をしている患者さんからは、スポーツドリンクがやめられないとのご相談が多く寄せられます。
スポーツドリンクは1本に対して砂糖が約50g〜60g入っています。
この糖分がマウスピースの隙間から入り込んだまま歯にはめられていると歯が溶けて虫歯になってしまうのです。
ですから、スポーツドリンクを飲む際にはお水も準備していただき、スポーツドリンクを飲んだら「お水でお口直し」をしていただくようのお伝えしています。
そして部活の休憩時間や終了時には一旦マウスピースを外してマウスピースを水洗いし、うがいもしていただきマウスピースをはめて、ご自宅に戻られたら歯磨きをしていただくようにとお話ししています。
注意点が多いな…と感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、ワイヤー矯正の場合には歯磨きの方法も細かく指導してまいります。また歯を動かす際の痛みもワイヤーの方が多いのでワイヤー交換の日のお食事はおうどんなどの柔らかいものが必須です。
それに対してマウスピース型矯正の場合は一般的にマウスピースを1週間ごとに交換していただくようになっているのですが、交換時の痛みは少なく、お食事もいつも通りのものを食べていただけますので歯医者への通院時間の調整やプライベートな時間の調整が不要であるのも利点です。
美味しい食事をストレスなく続けながら、きれいな歯並びが得られるのはマウスピース型矯正の醍醐味です。
マウスピース矯正なら口元のことが気になるお仕事への影響も最小限に抑えれます。
また歯科医院へ通う回数も、プライベートな時間の調整もワイヤー矯正に比べるととても少ないのでぜひご検討ください。