青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」院長　工藤剛大です。

今年は暖冬だと聞いていましたが、青森恒例の雪はいつも通りにご挨拶をしているさなかも降っています。

暖冬とは温かい冬のことではなく、寒い日と温かい日の差が激しい冬のことだとニュースで見ましたがそんな冬になるのでしょうか？みなさま体調がすぐれないなどございませんでしょうか？

当院に至っては、今年も沢山の患者さまにご来院いただき時には駐車場がいっぱいになってしまったり、待合室で座れないなどのご不便をかけてしまった日もございました、申し訳ありません。待合室の椅子は患者さんのご来院に合わせて増やせるように簡易的な椅子も準備いたしました、ばたついていて椅子の準備が整わない場合もあるかと思いますので
お声がけいただけたら幸いです。

駐車場につきましてはどうにもならないという現実的な問題があり心苦しいのですが、車内からお電話いただくか、受付にお声がけいただけましたら駐車場のご案内をさせていただきますのでご理解とご協力をお願いいたします。叶いましたら少し早めの到着を目指してお出かけいただけたら助かります。

今年はみなさんにとってどのような一年でしたでしょうか？

診療所の大きな変化としては臨床歯科麻酔管理指導医・臨床歯科麻酔認定歯科衛生士の認定試験を受けてスタッフが麻酔を扱えることが可能になったことです。

患者さんにとって待ち時間ほど辛いものがないとの想いがあったので色々試行錯誤していましたが今年やっと申し込みが可能になって認定を受けることができとても嬉しかったです。

私にとっては年末に大事な恩師の一人「本田俊一先生」とのお別れが一番辛い出来事となりました。

口臭治療の第一人者としていつも元気に私たちを鼓舞し、患者さんの様々な症例に立ち向かい、毎年電話帳の厚さ程の教本を私たちに授けてくださっていました。

いつもどんな時も前向きで、プライベートはユーモラス。本当に素敵な先生でした。

私は青森県で共に学ぼうという歯科医師のチームに所属しています。
そして我らがリーダーが、
「口臭治療の勉強をしたいが大阪まで通うの難しいので本田先生に青森に来ていただくことができないか？」との無理なお願いをしたところから始まって、約20年毎月私たちと、青森の患者さんのために通い続けてくださいました。

最初の頃は、本田先生に顔と名前を覚えて欲しくてひたすら勉強して、いろいろな質問を投げました。

そのうち一緒に研修に参加させていただいたりして、台湾やモンゴルにご一緒しました。

先生の技術を学びたい世界の歯科医師の先生方との交流はとても刺激的でしたし、モンゴルで出会った歯学部の学生さんから本田先生の病院に勉強しにいくにはどのルートを通じて申し込めば良いのかとバス移動の最中話したこと、勉強以外にも台湾では当時はやり始めた自撮り棒を気に入って現地調達するのに値切り交渉をしたり、モンゴルでは急にツアーコンダクターに指名されカタコトの英語で現地の方々とやりとりしたりしました。

もちろん青森で雪の中で温泉に入りたい！と本田先生からのリクエストを受けて谷内温泉に行き、誰もいないのを良いことに雪合戦をしたり、ねぶたで跳ねたい！と先生方と跳ねたのも良い思い出です。

スタッフにも優しく、時に厳しく指導してくださった本田先生からもう学ばせていただくことができないと思うと悲しいです。

本田先生が亡くなったことを受けお別れを言いにいきたくてInstagramに午後の休診の方の受け入れをお断りしてしまいました。

患者さんから、これまで先生が休診を断るよって発信したことなんて一度もなかったのに先生に何かあったんではないかと心配して連絡をくださった患者さんがいらっしゃいました。

本当にありがたく、悲しい気持ちでいた私に、患者さんを通じて、本田先生から「がんばれっ患者さんが待ってくれてるよ」てメッセージをいただいたかのようで感動しました。

ご連絡を受けスタッフとも本当にいい患者さんに恵まれてありがたいね、と話しました。

2024年は「2025年の国民皆歯科検診」も目前となりいろいろなシステムに変更が出てくるのだろうと思いますが、明るく元気なスタッフと共にこれまで以上に患者さんに当院をホームドクターとしてご利用いただけるように精進してまいりますので2024年も変わらぬご愛顧の程お願いいたします。

2023年末日
ミドリデンタルクリニック
院長　工藤　剛大