青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。

一昔前までは、虫歯になったら歯医者に行って銀歯を作ることが主流でした。

ただ近年は銀歯が身体にもたらす影響と、見た目の悪さから本物の歯と見分けがつかない綺麗な仕上がりから「セラミックの歯」を選択される患者さんが増えています。

見た目の美しさの向上を求めて「美容整形は韓国」、「審美歯科は日本」とまで言われる時代に突入しました。

「芸能人は歯が命」のC Mが今も頭に残っている私は時代を感じるばかりです。（笑）

さて、ではなぜセラミックの歯が人気なのでしょうか？

もちろん、一番はその見た目だと思います。

では、患者さんの思うセラミック矯正は「白い歯＝セラミックの歯」のイメージの方が多くいらっしゃいます。

セラミックの歯は言葉通り、セラミックという素材で作った歯のことを言います。

セラミックの歯とは患者さんご自身の歯が欠けた部分や亀裂のある歯などの詰め物、被せ物に美しくてさらに歯との親和性の高いセラミックという素材を使用した歯科治療のことです。

セラミックには透明感があり歯の色の調節もしやすいという特徴があります。精巧なものであれば歯科医師でも見間違えるほどです。

ですから、昔なら歯の治療をしたら銀歯を入れるといった一般的な認識も今では、見た目の良い白い歯、セラミックの歯を希望される方が多いのです。

現在は虫歯治療に銀歯を用いるのではなく、コンポジットレジン（保険治療）の白い歯のご選択も可能です。ただ素材の分類としてはプラスチックなので吸水性の性質から着色や変色がしやすく、時間の経過とともに劣化していきます。

これに対してセラミックは非常に劣化しにくい素材です。着色や変色が起こりにくいため将来的に再治療のリスクが大幅に抑えられ、歯の寿命も保険治療と比べた場合長くなります。

コンポジットレジン（保険治療）を選択した場合メンテナンスをこまめに行って寿命は約3年、セラミックだとメンテナンス、使い方、噛み合わせ次第ですが10年以上です。

寿命が長いと何かいいことあるの？というご質問をいただきます。

寿命が長いと歯の再治療の回数が抑えられるため、再治療の際に発生する歯を削ることの回数が抑えられます。

一般的には同じ歯の治療は２回以上になると「抜歯」のリスクが伴ってきます。

「抜歯」となった場合、健康な両隣の歯を削って治療を行う「ブリッジ」や健康な歯に金具を引っ掛けて使う「入れ歯」、自由診療だと「インプラント」の選択が必要となります。

このように歯を治療したことによって、「寛解」した歯をこれからはどう守っていくのか？

治療後のリスクをどうやって回避してくのか？
色々を踏まえて考えるとセラミックの歯は「自由診療」ですが、見た目も性能も良いため選択される方が多く大変人気の治療となっています。

治療方法もセラミックの歯にも種類がありますので、カウンセリングを受けていただいてから選択いただければと思います。