青森市の歯医者「ミドリデンタルクリニック」工藤瑞恵です。

マスク生活も終わりを迎えつつある今日この頃、歯列矯正と同様にお問合せの多い、歯を白くしたいとのホワイトニングの相談が増えています。

今回は「ホワイトスポットが目立つ！」とのご相談をいただきました件についてお話ししたいと思います。

ホワイトスポットとは

「ホワイトスポット」とは、「一体何？」、
「初めて聞くんだけど。。。」という方も
大勢いらっしゃると思います。

「ホワイトスポット」とは歯に白いチョークで描いたような白い斑点のことを言います。
歯の表面のエナメル質の切開成分が失われた（脱灰した）ものです。

ホワイトスポットは虫歯の初期症状やエナメル質の形成不全などが原因で起きるものですが、エナメル質のような透明カッがなく白く濁って見えるのが特徴です。

ホワイトスポットは白さも透明感も周りと異なるため、ホワイトニングを行うことでより目立ってしまうことがあります。

せっかくホワイトニングを行うことで歯を白く、キラキラさせたいと思っていたのに、、、
何この斑点。。。やだ。先生これなんですか？とご連絡いただくパターンが多いのですが、ホワイトニングを行ったことによって歯の白さが際立ち、もともとあった「ホワイトスポット」が表面に見えるようになってしまった状態です。

ホワイトスポットが出てきてしまって、なんとか白くすることで目立たないようにしようと躍起になってホワイトニングを積極的に行ってしまう患者さんもいらっしゃるのですが、先にお伝えした通りホワイトスポットは虫歯の初期症状やエナメル質の形成不全が原因で目立ってしまっているので、ホワイトニングでの改善は難しいのです。そしてホワイトスポットが大きい時はホワイトニングが逆効果になってしまいます。

しかし、小さなホワイトスポットの場合には、同じホワイトニングでも歯科医院で行うオフィスホワイトニングより、ホームホワイトニング（ご自宅でマウスピースをはめて長時間かけて歯を白くする方法）の方がホワイトスポットを目立たなくさせるのには有効なことがあります。

ただ、ホワイトスポットは虫歯の初期症状やエナメル質の形成不全などが原因とされていますので、ホワイトニングでホワイトスポットを患者さんの納得いくような状態で目立たなくさせることは難しいのが現実です。

そのため、歯の表面を少し削ってみる。大きく削らないといけない場合には歯の表面につけ爪のような破片を貼り付ける治療方法「ラミネートベニヤ」や、歯の被せ物「セラミック」をお勧めしています。

ホワイトスポットの種類や大きさによって改善方法が異なりますので、ホワイトニングによりホワイトスポットが出てしまった場合にはご連絡いただきまして、治療方法を一緒に考えて参りましょう。